「生きていれば楽しいことだけじゃないけど……」

《昔から「私は何のために生まれたんだろう?」「何で生きてるんだろう?」って考えるたびに、最終的には「楽しまなくちゃ!」っていう結論に行き着くの。だって、自分の選択によって人生は成り立っていくものなのに、仕事や日常の中で私の人生つまらないなって絶対に言いたくなくて――。それを言うってことは、自分で選択しておきながら誰かのせいにしてることだから。それもあって、普段からあまりネガティブなことは口にしたくないの。もちろん生きていれば楽しいことだけじゃないけど、人生は自分で作っていけるもので、いつでも更新できるもの。だから失敗も怖くないし、いちばん怖いのは後悔すること。「ああしておけば良かった」とか、後で言いたくないの》(『Numēro TOKYO』2018年10月号)

ローラのインスタグラムより

 2017年にローラが所属事務所と対立したのも、自分の人生は自分が作っていくという意志を貫こうとしたからだろう。このときの対立は、事務所との契約書の内容をめぐって、彼女が不当に拘束されていると主張したことに端を発する。しかし、互いの言い分が平行線をたどるうち、この状態が続くことはデメリットが大きいと双方が判断し、翌年4月には和解するにいたった。このとき彼女は、海外のエージェントと契約が決まったこともSNSで報告している。事務所とはその後、2020年に専属契約が満期を迎え、独立した。

 明るく前向きに振る舞ってきたローラだが、テレビの仕事で多忙をきわめたり、事務所と対立したりで、心身を消耗し、じつは一時はうつ状態だったとのちに明かしている(『otona MUSE』2023年12月号)。LAに拠点を移したのには、そんな自分の心と体を大切にするためという目的もあったようだ。

ローラのインスタグラムより

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 自分の心と体を大切にしたいとの思いは、食や環境の問題に対して積極的に発言や行動をすることにもつながっていった。これらの問題は、大自然のなかで育っただけに、彼女にはよけい身近に感じてしまうところがあったらしい。色々と調べるうち、地球の危機に対してもっとどうにかなるはずなのにと、もどかしさも増していったという。あるインタビューではこんなふうに語っている。