《私にもっと影響力があったり、経済的なパワーがあったりしたら、いろんな人を守ったり自然を守ることを選ぶのになぁって。逆に、なんで自分たちの目の前のプラスだけを考えられるんだろうって思うけど、でもそれも人間だし、みんながみんな同じ意見ではないし、無理やり人を変えられない。だとしたら、もっともっと私自身にパワーをつけて、次世代の人たちや100年後、200年後の人たちも幸せに暮らしていけるように何かしたい》（『Numēro TOKYO』2018年10月号）
2020年には、自らの監修により、環境への負荷の少ないプロダクトを提供するライフスタイルブランド「STUDIO R330（ステュディオ アール スリーサーティ）」を立ち上げている。折しもコロナ禍のさなかであり、LAでいつも行っていたスーパーマーケットで食材を調達できなくなると、自宅の庭で野菜作りを始めた。今回、新潟で農業に取り組むと決めたのも、その延長線上にあることは間違いない。最近ではSNSでスピリチュアルな発言も目立ち、やや心配も覚えるが、それも彼女なりに道理があってのことなのだろう。
芸名「ローラ」の由来は？
他方で芸能活動も継続中である。現在、映画を撮っている友達の作品に出ることになり、具体的なことまでは決まっていないものの、演技のトレーニングをしているところだという。こちらもどう進展していくのか、気になるところである。
ちなみにローラという芸名は、アメリカの往年のドラマ『大草原の小さな家』の主人公の名前に由来し、デビュー当時のマネージャーから「ローリー」「ローズ」とともに提案されて彼女が選んだという（『FLASH』2011年8月16日号）。『大草原の小さな家』は西部開拓時代のアメリカが舞台で、主人公のローラと家族が大自然のなかで協力しながら生き抜くさまが描かれた。そう考えると、現実に大自然のなかで育ち、自らの手で人生を切り拓いてきた彼女にこれほどふさわしい芸名もないだろう。
次のページ
写真ページはこちら
