社内で囁かれてきた「日枝氏の辞任シナリオ」
大きな転換期を迎えるフジ。日枝氏の“辞任シナリオ”を明かすのはフジ元役員だ。
「調査結果が公表される3月末での取締役相談役の辞任が既定路線ですが、それでも日枝氏はグループ代表として居座り、院政を敷くのではと言われています。フジサンケイグループは法人ではないため会社法は適用されず、誰にも日枝氏を代表から退任させる権限はありません。その代表は経営上の権限も一切ない、謎の役職です。また、“日枝代表退任”のカードは、フジHDの株主総会がある6月まで持っておくべきという考えもあります」
一方、社内では冷静な声も挙がっている。
「外部からプロ経営者を招聘し、立て直しを図るべきという意見も出ています」(別のフジ社員)
3月末で辞任すると公表している遠藤龍之介副会長が自宅前で取材に応じた。
――日枝氏は、フジサンケイグループの代表を辞めないのではないか。
「どういう手続きなのか、僕もちょっとわからないんですけど」
――日枝氏に対して自身の進退を尋ねたところ「お前らが辞めろ」と言われた?
「まあね、何とも言えないけど……。2回目の会見の前っていうのは、1回目の会見がああいう感じだったから集中的に色んな話をしたし、それぞれ進退の話もあった。そういう話をしていた時期ではありました」
日枝氏との会話は「ないですねぇ」
さらに日枝氏との最近の会話について尋ねると、意味深に一息ついた。
「……(会話は)ないですねえ。(会見以降)三週間くらい話してないです」
フジの広報部に第三者委でのA氏の回答について尋ねると「調査中ですので回答は控えます」とした。また、日枝氏の大名行列や懇親会などについては以下のように答えた。
――懇親会で女性アナに接待させたことは事実か。
「定期社長会見のあと、記者懇親会を実施したことがあるのは事実ですが、18年前にご質問のような状況があったのか詳細はわかりかねます」
――年末の日枝氏の大名行列について。
「仕事納めの日に各局を回り、社員・スタッフに対して1年の労をねぎらうことはありました」
――金光氏の出世について。
「それまでの経験、実績、見識、指導力などが総合的に評価され、取締役会、株主総会で選任されたもので、ご指摘のような理由ではございません」
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調査結果の公表、そして日枝政権の崩壊によって、悪しき体質は変わるのか。
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▼フジテレビ編成幹部A氏を独占直撃「中居さんの家は集まりやすくて…」第三者委員会は“フジの闇”に斬り込めるか?(週刊文春 2025年3月6日号より)
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