静岡銀行と長野県を地盤とする八十二銀行、山梨中央銀行は3月27日、包括業務提携を結んだと発表した。提携の名称はズバリ「富士山・アルプス アライアンス」。3行合算で今後5年の累計で200億円の収益効果を目指すという。

「翌28日には千葉銀行が千葉興業銀行の株式19.93%を買い増し、筆頭株主に躍り出ました。人口減少など地銀を取り巻く環境は依然として厳しい。金融庁は今年に入り、地銀各行の経営陣へのヒアリングを進めており、再編を促しています。県を跨ぐ越境再編も視野に入れているようです」(地銀関係者)

 実は、そんな金融庁の「代理人的存在」(メガバンク幹部)として注目されている人物がいる。地銀に特化した異色のファンド「ありあけキャピタル」の代表取締役兼最高投資責任者の田中克典氏(49)だ。

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ゴールドマン・サックス出身の田中氏(本人のSNSより)

「田中氏は米投資銀行ゴールドマン・サックスに19年間勤務。日本の銀行セクターアナリストを長く務めました。その後、独立し、2020年に合同会社『弥生』を設立。ありあけキャピタルはその100%子会社です」(地銀幹部)

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 現在配信中の「週刊文春電子版」および4月3日(木)発売の「週刊文春」では「ありあけキャピタル」の投資先や運用実績、田中氏の資産状況などを詳報している。

この記事の詳細は「週刊文春電子版」でお読みいただけます
地銀再編で120億円を手に 「ありあけキャピタル」の正体

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