そこには目や口の周りに穴が空いている頭部が置かれていた。莉緒は目の周りの組織に切れ目を入れ、メスのようなもので手際よく右眼球をくり抜いていた。
また、別の日には「私の作品を見て」と言われた母親が浴室に行くと、ワイヤーに吊るされたザルに人間の皮が被せられていた。莉緒は「ドライバーさんにも見てほしいから」と言って父親を呼んでいた。
自宅に頭部があるということは、両親にとって言葉で言い尽くせないストレスを生んだが、それでも莉緒の精神状態の悪化を恐れ、警察に通報できなかった。
娘だけが逮捕されるものと思いきや…
事件から3週間後、莉緒は死体損壊容疑などで逮捕された。両親は逮捕されるのは莉緒だけだと思い込んでいたが、いずれも事件の共犯者として逮捕された。
莉緒は殺人と死体損壊、死体領得、死体遺棄の罪で起訴。父親は殺人ほう助罪などで起訴。母親は死体遺棄と同損壊ほう助の罪で起訴された。
父親は「本人にやめなさいと言っても、やるだろうと思った。逮捕されることは分かっていた。不穏当だが、その日までは穏便に時間が過ぎるのを待ちたかった」と述べ、母親は「犯行を容認して、ほう助したのは違います。犯罪を手伝う意思はなく、損壊を手助けするつもりもまったくありませんでした」と述べた。
もはや子育ての失敗どころではない。あ然として、言葉も見つからない。
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