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犯行を主導した王と楊の決意
しかし冒頭陳述は、それだけの理由で、犯行を主導した王と楊(に加えて、犯行を誘われた魏)は、次のことを決意していたというのである。
〈その時点で、被告人らは、被害者方の家族は、子供を含む総勢3ないし4名であると考えており、これを皆殺しにすることを決意するとともに、極力家の中を荒らさず、犯罪の痕跡を残さないようにして、犯行発覚までの時間を稼ぐことなどを企図していた〉
冒頭陳述での〈共謀状況等〉についての説明はここまでで、続いて〈犯行準備状況等〉の説明になる。私の頭のなかでは、警察庁の捜査1課幹部がオフレコを条件に、この事件について語っていたという、「そういう犯行のやり方は、これまでの捜査常識でいえば考えられない」との言葉がちらついていた。
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