自分のことを「柴崎」と呼ぶ理由

阿川 ところで、なんでご自分のことを「柴崎」って呼ぶんですか。

柴崎 柴崎ね、昔、自衛官になりたかったんですよ。

阿川 あ、そこから来てるんですか。「柴崎、ただいま帰還いたしました!」。

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柴崎 そういう言い回しに憧れがあって。子供の頃、戦地から帰ってきた父に色々な話を聞いていたんです。僕が熱心に話をせがむから父も嬉しかったようで、軍歌から何でも詳しく教えてくれて。

柴崎春通さん ©︎文藝春秋

阿川 好奇心旺盛な少年だったのね。

柴崎 あと名乗るのに、「私」や「俺」よりも自分の名前を言うのが一番分かりやすくていいかなと思って。

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 対談では、柴崎さんの意外な“ガキ大将時代”や、農家の長男として育った経験、そして70歳でYouTubeを始めるに至った経緯や、今後挑戦したいことも明かされた。柴崎さんが軽妙なトークを繰り広げたインタビューの全文は『週刊文春 電子版』および4月3日発売の『週刊文春』で読むことができる。