6月6日に発売された、RADWIMPSの新曲「HINOMARU」が「軍歌っぽい」として話題になっている。
これに対し、作者の野田洋次郎は、同月11日、SNSで「HINOMARUの歌詞に関して軍歌だという人がいました。そのような意図は書いていた時も書き終わった今も1ミリもありません」などとコメントした。
「HINOMARU」は軍歌ではない
はたして「HINOMARU」は軍歌なのか否か。結論からいえば、この歌は軍歌とはいえない。
たしかに、この歌は「さぁいざゆかん」「御国の御霊」など、古めかしく、勇ましい歌詞が目立つ。戦前や戦中の軍歌と似ているところもないではない。
だが、たんに戦前風で勇ましいだけならば、一部のアニソンや戦隊ヒーローものの主題歌なども軍歌になってしまう。
軍歌とは、戦時下に国民を団結させたり、戦意を昂揚させたり、特定の社会的な機能を果たした(あるいは果たそうとした)からそう呼ばれるのであって、言葉づかいだけから決まるわけではない。