DOTAMAさん

「お世話になっている会社から本を書いてみないかと言われたのがきっかけでしたが、実際書いて、自分の音楽的傾向の流れなど知る良い機会にもなりました。家族のことも正直に書いたので、実家に帰るのがちょっと怖いですね」

 お互いに相手を即興の詞で“ディス”って戦うMCバトルで若者に話題となったテレビ番組「フリースタイルダンジョン」。そこで全国的な人気を誇るDOTAMAさんは、音楽業界でのサバイバルを歌う「音楽ワルキューレ」などヒップホップソングも数多く手がける日本のラップ界の旗手のひとりだ。そのDOTAMAさんが、この度自叙伝『怒れる頭』を刊行した。

 栃木の真面目な教職一家に生まれたこと。進学校に入るもヒップホップの魅力に夢中になり、大学には進まずにサラリーマンとして働きながら活動を続けてきたこと。そして音楽にかける思いなど、赤裸々に書き記している。

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「この本は、担当編集者の方からは周囲の人に受け入れられず、疎外感を感じている人に読んでもらえるのではと言われました。確かに自分は音楽を仕事にすることを両親になかなか理解されなかった。活動を始めた当初、周囲にあまり仲間もいなかった。それでも継続して切磋琢磨することで理解者が増え、活動を続けさせて貰えてきた感謝と喜びを、この自伝では綴っています。これからも、面白くてカッコイイと思ってもらえるヒップホップを作り続けていくため、精進していきます」

怒れる頭

DOTAMA(著)

DLEパブリッシング
2018年5月25日 発売

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