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この店舗の場合には、建物がアーケード(屋根がある商店街)に面しているのも、乗り越えなければならないハードルでした。アーケードの下の通路では、先述のファサードもドンキの看板もまったく見えません。そのため、お店がドンキだとわかってもらえない可能性があったのです。
アーケードの下はどうしても暗くなってしまうため、買い物をするお客さまのテンションを下げてしまう懸念もありました。そのため、私はアーケード下の入り口に、白い行灯を並べて明るくし、ドンキらしいお祭り気分を演出することにしました。このアイデアの結果、薄暗いアーケードの中でも、この店舗だけは夜も煌々と光っていたので、お客さまがたくさん来てくださるようになりました。
「ドンキのロゴ」を使えなかった山科店
「MEGAドン・キホーテ山科店」も、試行錯誤の結果、制約突破を果たした店舗です。四条河原町店と同じく、自治体の条例がとても厳しいため、ドンキのロゴをそのまま設置することができませんでした。
そこで私は「京都に振り切ったデザインで勝負しよう!」と頭を切り替えました。「歌舞伎座」をテーマにした外観デザインにすることにしたのです。