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最も「4割打者」に肉薄した選手とは
実は「4割打者」に最も肉薄したのは、6位の1989年の巨人、ウォーレン・クロマティだ。この年のクロマティは開幕から好調で、4月を終えた時点で71打数30安打、打率.423、5月も80打数34安打、通算で.424だった。
しかし6月は78打数26安打、月間.333 とやや勢いが衰え、通算打率は.393と4割を切った。7月に入って当たりが止まり、6日には打率.381まで下がったが、ここから再び勢いを盛り返し、チーム97試合目の8月20日にシーズン規定打席(403)に到達して、349打数140安打、打率.401と4割をキープしていた。
ここから全休すれば、クロマティは「史上初の4割打者」になったはずだが、ペナントレースの最中でもあり、それが許されるはずもなく、その後も試合に出続け最終打率は.378に落ち着いた。
規定打席未達なら4割打者は結構いるのではないか、と思うかもしれないが、シーズン打率4割は少ない打席数でもなかなか難しい。
