「美容系は、整形のPRやステマが多い」高校卒業前からSNSで発信し始めたワケ
――ろるどーるさんは、高校を卒業する前後からSNSでの発信を始められたそうですね。始めたきっかけを教えていただけますか?
ろるどーる メイクを始めた頃からSNSを見ていましたが、正直「うーん……」と思うことも多くて。特に美容系は、整形のPRやステマ、極端なダイエットの仕方、科学的根拠のない情報が多いな、と感じていました。
――具体的には、どんな投稿に疑問を感じていたのでしょうか?
ろるどーる 例えば、「1週間で10kg痩せる方法!」みたいな投稿を見たことありませんか?
本当に1週間で10kg痩せるようなダイエット法は、身体への負担が大きすぎますし、とても危険です。でも、インパクトのある投稿じゃないとバズらないから、SNSには真偽のわからない極端な投稿が溢れているんですよね。
それに、そういう情報に踊らされて、苦しんでいる女の子がたくさんいるのも問題です。私自身がまさにSNSの情報に苦しめられた経験があるからこそ、「何かSNSでできることはないか」と思ったんです。
普段メイクで意識していることの“逆”を取り入れた「垢入りメイク」を発信
――ご自身の経験が、SNS発信の原動力になっているんですね。実際の投稿では、どのようなことを意識しているのでしょうか?
ろるどーる 最近は、加工で極端に顔をぐちゃぐちゃにして、メイク前の顔をわざと悪く見せるビフォア・アフター動画が増えていますよね。インパクトはすごいけど、ちょっと思うところもあって……。
それで、私が普段メイクで意識していることの“逆”を取り入れた「垢入りメイク」というのを発信したりしています。
――「垢抜け」の逆の意味で「垢入り」と表現するそうですね。あえて芋っぽいメイクをして、メイクによる変化の振れ幅や可能性を強調するという。
ろるどーる 私はメイクの可能性を信じているからこそ、加工に頼らず「メイクの力だけでどれだけ変身できるか」を発信したいんです。

