大阪大学卒の美容系インフルエンサー・綾瀬ちいさん(24)。容姿へのコンプレックスから摂食障害となり、醜形恐怖症にも苦しんだが、独自にメイクの研究を重ね、劇的な“垢抜け”に成功。現在は、“かわいい”を目指すすべての人に発信を続けている。

 そんな綾瀬さんに、容姿コンプレックスを持つようになったきっかけから、垢抜けのコツまで、話を聞いた。(全3回の2回目/3回目に続く

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「中顔面」を短く見せるのが今のトレンド

――美容界隈では「ギャザー顔」「忘れ鼻」といった、独特の単語がたくさんあるようで。よく見かける「なかがんめん」とは……?

綾瀬ちいさん(以降、綾瀬) それは、「中顔面」と書いて「ちゅうがんめん」って読むんです。目の下から上唇までの長さを指す言葉で、ここを短く見せると、間延びした印象がなくなるんですね。

――中顔面を短く見せるのが今の美のトレンドなんですね。

綾瀬 ただ、「骨スト」(=骨格ストレート)みたいに、自分の体型を知ることで洋服選びに役立つ用語もありますけど、顔のパーツが中心に集まっていて余白の多い「ギャザー顔」なんて言われたら凹みますよね。

 分かりやすい表現かもしれないけど、SNSとかで見かけて呪いになりやすいような言葉は、個人的にはなくなってほしいです。

――綾瀬さんはSNSで美容に関する情報を取り入れていた?

綾瀬 中学からTwitter(現・X)はやってましたし、ツイ廃だと思います。高校からは完全にTwitterで美容情報は仕入れてました。

容姿コンプレックスを抱いていた子ども時代の綾瀬ちいさん(写真=本人提供)

高校時代に診断を受けた摂食障害と醜形恐怖症

――そんな高校時代、摂食障害と醜形恐怖症の診断を受けたそうですね。

綾瀬 拒食から過食に転じたとき、お菓子を部屋でむさぼっているのが親にバレて、お母さんがメンタルクリニックに連れて行ってくれました。

 病院で「何に悩んでる?」とヒアリングを受けたんですけど、私は開口一番、「顔がブスなこと」と答えたんです。そしたら先生が後で、「娘さんは神経性過食症とともに醜形恐怖症、つまり、容姿へのコンプレックスが病的な状態になっています」と母に説明したそうです。

――容姿へのコンプレックスによって日常生活に支障をきたすようなことも?

綾瀬 過度なダイエットで摂食障害になったことが一番大きいですけど、その他でいうと、4、5時間ずっと塾の自習室で鏡を見てるとか(笑)。