大阪大学卒の美容系インフルエンサー・綾瀬ちいさん(24)。容姿へのコンプレックスから摂食障害となり、醜形恐怖症にも苦しんだが、独自にメイクの研究を重ね、劇的な“垢抜け”に成功。現在は、“かわいい”を目指すすべての人に発信を続けている。
そんな綾瀬さんに、容姿コンプレックスを持つようになったきっかけから、垢抜けのコツまで、話を聞いた。(全3回の1回目/2回目に続く)
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周りの男子から「おまえ、顔洗ってへんやろ」と言われた小学生時代
――綾瀬さんが見た目を気にするようになったきっかけは?
綾瀬ちいさん(以降、綾瀬) 決定的な何かがあったわけではないんですけど、いろんなことの積み重ねで段々、自分の容姿が嫌になっていったんです。
特に小学生の時って、残酷なことを平気で相手に言ったりするじゃないですか。
――見た目を揶揄したあだ名を付けられたりとか、ありますよね。
綾瀬 そうですそうです。私は小3くらいからニキビがではじめたんですけど、ほとんどの子はまだピチピチつるつるのきれいな肌だから、その差もあって、周りの男子から、「おまえ、顔洗ってへんやろ」と言われたんです。
――すでに「プロアクティブ」みたいなニキビ用のケアもされていたんですか。
綾瀬 めちゃくちゃしてました。肌のことはすごく気にしてたので、まだ小3でしたけど、化粧水もちゃんとしてたし、誰よりもスキンケアを頑張っていたのに、「顔洗ってない」と言われてしまって。
そこから、「こいつには何を言っても大丈夫」という扱いが当たり前になり、「私はどう考えてもかわいいグループにはいない女子なんだ」と自覚させられました。
――YouTubeでは明るいキャラクターですけど、当時は違った?
綾瀬 そういういじりの積み重ねがきっかけで笑いに走って、いじられキャラになることで自分の立ち位置を確立したところはあると思います。
ただそれは、子どもなりの世渡りというか、防御反応だったのかなって。今振り返ると、あのとき私、本当はしんどかったんだよね、と思います。