綾瀬 自分はイケメンよりきれいな女の人の方が好きなんです。だから、好きだけど悔しいみたいな、愛憎裏返しの状態になってました。
ただ、女子校って容姿のいい子だけが“1軍”なわけじゃなくて、話が面白いとかキャラ立ちしている子も目立てる環境だったので、自分の立ち位置にイライラするとかではなく、単純に顔がかわいいのがめっちゃ羨ましいし、ワーッとなってました。
「ブスな自分はそんなことしちゃいけない」容姿コンプレックスの影響で、高1から摂食障害に
――女子校時代は目立つタイプだった?
綾瀬 そうですね、わりと中心にいて。「先生にサプライズでこれやろうよ」みたいなのを言い出すタイプではありましたね。
――容姿へのコンプレックスで、学校生活に支障をきたすようなこともあった?
綾瀬 文化祭でダンスを踊るとか、かわいい子がやることってあるじゃないですか。私は大阪なので、ユニバで仮装してハロウィンナイトするみたいな。本当はそういうことがめちゃくちゃしたいんだけど、「ブスな自分はそんなことしちゃいけない」と思って、こじらせてました。
――コンプレックスのせいで、着たいファッションができなかった?
綾瀬 私、西野七瀬ちゃんとか乃木坂46とか、日本のアイドルが好きで、アイドルっぽい子になりたい気持ちもずっとあって。だから、フリフリとかピンクの洋服とかスカートもめっちゃ穿きたいと思ってたんですけど、「あんなん動きづらいだけやん」と強がって穿かなかったです(笑)。
ただ支障という意味で一番大きいのは、やっぱり摂食障害になったことですね。
――摂食障害になったきっかけはなんだったのでしょうか。
綾瀬 摂食障害だったのは高1から高3までなんですけど、それも突然なったわけじゃなくて、気づいたらなっていた、という感じで。今考えると、無理なダイエットがきっかけだったと思います。
「細くていいね」と言われて舞い上がり…
――ダイエットも、容姿コンプレックスから?
綾瀬 もともと痩せやすい体質だったんですけど、1軍っぽいキラキラした女の子に、「細くていいね」と言われたことから、「細くなったらこんなかわいい子に褒めてもらえるんだ!」と舞い上がってしまって、食べないで痩せようとしたんです。
で、親の目のない学校にいる時間はソイジョイ1本で済ますような生活を半年くらい続けたら、本当にガリッガリになりまして。
――体重は落ちても健康的にまずいことになったのでは?