SNSのフォロワー数が大きく伸びたきっかけ
あんじゅ フジワラさんはそこでファンコミュニティをしっかり形成されましたし、こうしてnoteでバズったコンテンツから本も生まれて、SNS戦略が巧みですよね。私と似ているところもあるなとずっと感じてきたのですが、せっかくの機会ですし、どうやってSNSを育ててきたか伺いたいです。
フジワラ 当初、Twitterのフォロワーは200人ほどの弱小アカウントで、自分の作品を載せてもそれだけでは全然見てもらえないんですね。だから初期段階ではもう泥臭く、自分が好きな有名イラストレーターさんの投稿をコツコツ引用リツイートしていました。
最初に2000人ぐらいまで増えたきっかけは、ある先輩イラストレーターさんがnoteにイラストの練習方法をアップされていて、その感想をnoteに書いたら御本人が「作品いいですね」って感じでリツイートしてくれたんです。のちにそのイラストレーターさんがご近所に住んでいることがわかって、リアルな交流も生まれて、運命を感じました(笑)。
あんじゅ 私の場合、最初に大きくフォロワーが増えたきっかけは、ゆうこすさんが出版イベントを渋谷でやったときのこと、「ハッシュタグ〇〇でシェアしてね」みたいな呼びかけがあったんですね。iPadを持参していた私は、その場でイベントの感想を漫画にしてリアルタイムでアップしたら、それをゆうこすさんがシェアしてくれた。巨大アカウントの人がシェアするとそのフォロワーさんたちがけっこう流れてきてくれるし、広告代理店の人も見てるんですよ。
これはみなさんにもお勧めの、再現性の高い方法です。ただし、好きなインフルエンサーでも、その人のタイムライン見て自分のことしかツイートしない人だったら応援は見込めず「いいね」だけで終わってしまうので、そこは見極めたほうがいいと思いますが(笑)。
フジワラ 素晴らしい作戦! 相手がしてほしいことをすることが大事ですよね。
好きを突き詰めた先に何かにつながる
あんじゅ あと新米のころ、ホリエモンと仕事したいなと思ったんですよ。そこで、堀江貴文さんの『多動力』を勝手に四コマ化して投稿したら、「編集者つけてやったほうがいいよ」って堀江さんがリツイートしてくれたりして、その後ちょくちょく反応をもらえるようになったんです。それが数年後、『堀江貴文のChatGPT大全』という本に結実しました。
駆け出しの頃って、まだ自分はプロじゃないからと遠慮される方が多いけれど、どんどん自分のことを知ってもらって、応援してくれる人をつかまえることが大切だと思います。
フジワラ 行動力が素晴らしいですね。情報発信のやり方はいろいろありますが、好きを仕事にするうえで、自分の根源的な好きをひたすら突き詰めていくのが、クリエイターとしてチャンスを掴むうえで何よりも大切なことだと感じています。好きを突き詰めていった先に絶対何かにつながることを信じて、チャレンジしていってほしいなと思います。
あんじゅ 何かを好きっていう気持ちは、小さい頃から持ってる人ってたくさんいると思います。どうやったら好きなものをお金にできるのか、自分のブランディングやSNSの作戦を懸命に考えるって、とても素敵なことだと思うんですよね。フジワラさんの本、すごく刺激になるので本当にみなさんに読んでいただきたいです。
フジワラ 今日は貴重な機会を本当にありがとうございました。
あんじゅ こちらこそ、ありがとうございました!
(TSUTAYA BOOKSTORE 梅田MeRISEにて)
