加計孝太郎 加計学園理事長
「いろんな会合では会ったが、そんな話(獣医学部の話)はしてない」
ハフィントンポスト 6月19日
会見で、柳瀬唯夫・元首相秘書官との面会について聞かれた加計氏の回答がこちら。また、学園関係者と柳瀬氏の面会そのものも「ないです」と完全否定してみせた。
愛媛県の文書によると、柳瀬氏は2015年4月2日、獣医学部新設について愛媛県と今治市の職員、加計学園事務局長と官邸で面会し、柳瀬氏が「本件は、首相案件」と言ったとされる。
5月10日、柳瀬氏は国会で「首相案件」という言葉そのものは否定したものの、加計学園関係者との数度の面会を認め、「獣医学部新設の解禁は、総理は早急に検討していくと述べている案件であるという趣旨は紹介したように思う」と述べた(朝日新聞デジタル 5月10日)。加計氏との柳瀬氏との言い分は完全に矛盾している。
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加計孝太郎 加計学園理事長
「これからは気をつけます」
日テレNEWS24 6月19日
会見で「公的機関に対してウソを言った反省はないのか」と問われた加計氏の答えは「申し訳ございませんでした」と一言。ごめんと謝って獣医学部新設が実現し、巨額の助成金が手に入るのだから世話はない。
また、原因究明について問われると「これからは気をつけます」。これでは答えになっていない。「どうしてこうなったんですか?」と原因を聞かれて「これから気をつけます」と返事していたら子どもだって叱られる。答えているようで何も答えていない「ご飯論法」の一種だろう。そういえば加計氏は「仮の場合ですからお答えすることはできません」とも言っていた。これは菅義偉官房長官の「菅話法」の一つ。会見での加計氏の物言いは、安倍政権の答弁手法を凝縮したようなものだ。
会見はわずか25分で「校務があるから」と打ち切られた。会見を見た臨床心理士の岡村美奈氏は「話し方や言葉使いからも、真実を話しているようには感じられない」と分析している(文春オンライン 6月20日)。