空港第2ビル駅にやってきた。言うまでもなく、成田空港の第2ターミナルに直結する駅だ。JR、また京成の空港線の駅のひとつで、終点・成田空港駅のその手前。
電車の中からしてデカいスーツケースを抱えた外国人観光客で溢れかえっていて、空港第2ビル駅、つまり第2ターミナルの地下も外国人ばかり。空港で働く人も外国人が多い。最近では羽田空港を発着する国際線が増えているが、やはり日本の空の玄関口の筆頭は成田空港なのである。
……と、成田空港について語ってみたが、今回の目的地はここではない。空港の外れ、その隣接地に位置しているナゾの駅・芝山千代田駅だ。
成田空港のちょっと先…“ナゾの終着駅”「芝山千代田」には何がある?
芝山千代田駅は芝山鉄道という第三セクターの駅だ。東成田~芝山千代田間、わずか1駅間2.2kmを結ぶ小路線。そういうわけで、東成田駅まで歩いていけるという空港第2ビル駅にやってきたのだ。
東成田という駅もまた、芝山千代田駅に負けず劣らず、だいぶ謎めいている。
乗るお客と降りるお客で改札口が分けられている空港第2ビル。その降車口の目の前の小さな通路の入口に、東成田駅の案内看板が掲げられている。東成田駅までは500mとある。
そこを歩けばいいのなら、そこらへんの地下鉄の駅とさして変わらない……ように思える。乗り換えに500mくらい歩かせる地下鉄駅、東京にはいくらでもありますからね。
ところが、この通路が徹頭徹尾、どこまでいっても殺風景の極みなのだ。もちろん商業施設なんて気の利いたものがあるわけでもなく、ただただひたすら同じ形式の通路がまっすぐに。
ところどころに今回の目的地である芝山町、また成田空港のポスターが貼られていて、あとは管理用の扉がぽつぽつと。非常口灯の緑の明かりが怪しく感じられてくる。



