「『文春』で報じられたスキャンダルがきっかけ」ライバーに転身した経緯

――2023年2月には、ライブ配信アプリ「Pococha」のトップライバーとして、ゆうこすこと元HKT48の菅本裕子さんが代表取締役を務めるライバーマネジメント事務所「321」への所属を発表。29歳で、環境を新たにしました。

斉藤 ゆうこすさんからSNSのDMでお誘いのメッセージが来たんです。内容を見たら「すっごい楽しそう」と思って、事務所へ入るのを決めました。あとで知ったんですけど、声をかけていただいたのは、この「文春」で報じられたスキャンダルがきっかけで……。

 

――2022年8月に、文春オンラインで「路チュー&手繋ぎデート」が報じられました。

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斉藤 当時はニュースが流れて病んだし、何もかもやめようと思うほど悩んだんですよ。でも、めげずに活動を続けていたメンタルの強さに、ゆうこすさんが惚れ込んでくださったみたいで「ライバーはメンタルが強くないとダメ」とも言われました。余談ですけど、このインタビューも「文春」なので、受けるかけっこう悩みました(笑)。

――今回は取材を受けてくださり、本当にありがとうございます。

斉藤 本当ですよ! このインタビュー写真の撮影中、カメラマンさんのシャッター音が鳴っていなかったですよね。機材の設定だったみたいですけど、「隠し撮りが得意な文春のカメラマンだからシャッター音が鳴らないのかな……」と疑心暗鬼になってましたから。

 でも、この記事が出て「また文春に撮られました」と書けば面白いかと思って受けたんです。ゆうこすさんにそれを提案したら「鬼のメンタルだね」と、また褒められました(笑)。

「乃木坂46にいました」と名乗らずに活動していた理由

――(笑)。ライバーとしてのスタートでは、「元乃木坂46」の肩書きをあえて言わなかったとも聞きました。

斉藤 手段としてはアリだったんですよね。でも、私個人を見てほしかったし、自分から「乃木坂46にいました」とは、名乗らなかったです。分かる人だけが分かればいいと思っていました。

 

――今や、トップライバーとして活躍していますが、そこへ至るまでの苦労もあったかと思います。

斉藤 活動する「Pococha」では、配信者の人気度を示すランク制度があるんです。スタートが2023年1月で、事務所への所属を発表した2月までの1ヶ月弱で最高ランクになりました。でも本当、大変でしたね。

 色々な人に知ってもらうために12時間配信をやったり、ご飯も食べずに配信を続けていたので体力的にもキツかったです。毎日のランク付けもあるので、1位か2位を取り続けるために必死でしたし、初めて1位を取ったときは感動で泣いてしまって。とにかくトップをめざすために、四六時中「何をしたらリスナーさんの心に刺さるのか」をひたすら考えていました。

撮影=深野未季/文藝春秋

次の記事に続く 「楽して稼いでいる」「推すのをやめます」という声も…乃木坂46からライバーに転身した元国民的アイドル・斉藤優里(31)が語る、再びアイドル活動を始めたワケ

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