5人から動画でのみ語られた“内容”
文面との違いは、冒頭に全員で「皆さんこんにちは、嵐です」、最後に「嵐でした!」とあいさつしたことや、櫻井さんがはじめに「このように5人で揃う姿をお見せするのは実に4年半ぶりということで、皆さんどうもお久しぶりです」と語ったことなど、細部の追加のみ。
4年半ぶりにファンに顔を見せた大野さんも次のように語っていましたが、こちらも発表された文章と同じでした。
「時間をかけて、何度も話し合いを重ね、みんなで出した結論は、もう一度集まって、嵐としてのコンサートを行い、コロナによって叶えられなかった、ファンの皆さんに“直接感謝を伝える”“直接パフォーマンスを見てもらう”ということをもって、5人での活動を終了するということでした。活動を再開したその先に、また再び休止に入るということは考えられませんでした」
記者との質疑応答形式によって個々人の感情が引き出され、本音や素の表情が垣間見えた2019年の会見とは大きく違うというわけです。
ただ、今回の3分強の動画でも、表情などから心理状態を推察することはできました。
もっとも印象的だったのが、大野さんと4人の違いです。
動画スタート時、大野さん以外の4人はにこやかでリラックスした雰囲気。
櫻井さんが「このツアーをもちまして、嵐としての活動を終了いたします」と活動終了に言及した場面などは、全員が真剣なまなざしで笑顔はありませんでしたが、その場の空気感がピリピリしているといった感じはありませんでした。
ちなみに、3分間で一番多くの言葉を語ったのが櫻井さんで、前述したように最初に話したのも、活動終了を伝えたのも彼。2019年の会見でも櫻井さんが5人の意思を代表して話すことが多かったため、グループの総意をアナウンスする役割を主に彼が担っているのかもしれません。
さて、久しぶりに登場した大野さんは緊張していたのか、ほかの4人と比べてずいぶん表情が硬く、シリアスな雰囲気を漂わせていました。
しかし、最後に「以上!」「嵐でした!」とあいさつするときの「以上!」の掛け声は大野さんが担い、緊張がほぐれたのか大野さんも微笑み、はにかみながら締めくくっていたのが印象的でした。
嵐の活動終了まで残り約1年。来春のコンサートツアー以外の具体的な活動内容はまだ発表されていませんが、ファンクラブサイト向けのコンテンツには大野さんを含めた5人が登場する模様。国民的アイドルグループの有終の美を見守りたいと思います。


