長兄のルイスはフロリダ在住の退役軍人。ジョンと異なり、大きな声で表情豊かに話す。弟が教皇になったことに戸惑いながらも、次に会うときは「それでも弟として扱う。ハグして、『ロブ、この間抜けめ、なんてことしでかしたんだ?』と言う。ヤツの帽子を脱がせて nuggie(ナギー) をくれてやる」とおどけた。nuggieとはアメリカのコメディ映画などで見掛ける、相手の首を腕で抱え、頭をげんこつでグリグリする仕草だ。
しかし、メディアはルイスの過去の過激なSNSポストや発言を掘り起こし、ルイスが「MAGA*」であると報じた。最悪のものはおそらく、民主党の元下院議長ナンシー・ペロシを「酔っ払いのC___(女性器の蔑称、馬鹿者の意味で使われる)」と罵ったものだと思われる。他にも元大統領バラク・オバマと民主党を「独裁国家、しかも人種差別国家に変えることを望む、完全な共産主義者」などと批判。トランスジェンダーの子どもについても、その親を攻撃するものがあった。
*MAGA=「アメリカを再び偉大に」の英語頭文字で、トランプの熱烈な支持勢力を指す
また、イギリスのTVパーソナリティー・ピアーズ・モーガンの番組に登場した際には、海軍時代にトランプの元側近として知られるスティーヴ・バノンが同じ戦艦に乗っており、(バノンがトランプの側近として知られるようになったのちに)連絡を取ろうとした」などと話している。
米副大統領を批判するポストも
レオ14世は枢機卿時代にX(旧ツイッター)のアカウントを持っており、コロナ禍のワクチン推奨、死刑反対、白人警官に殺害されて世界的なBLM現象の発端となった黒人男性ジョージ・フロイドへの祈りなど、社会問題についてポスト、もしくはリポストしていた。
最近では2月に、JDヴァンス米副大統領のキリスト教観を「JDヴァンスは間違っている」「ランク付けは無い」と、引用記事のタイトルをそのまま使って批判していた。
ヴァンスのポストは「キリスト教にはまず家族を愛し、次に隣人を愛し、次に地域社会を愛し、そして市民を愛し、そして最後に世界の残りの人々を優先するという考え方がある。しかし極左の多くはそれを完全に覆している」というものだった(教皇就任後にアカウントは削除され、新たに教皇としてのアカウント〔@Pontifex〕を継承している)。

