SBI北尾会長は「時に誤解されることもあるかもしれませんが…」

――北尾氏については「日枝久氏と同じような独裁タイプ」との指摘もある。北尾氏ならどのような改革ができるのか。

長らくフジを牛耳ってきた日枝久氏 ©文藝春秋

「私はFMHの株主ではなく今後もその予定がないことや、自社の事業とは切り離し、お役に立てるのであれば報酬や立場にこだわりなく、FMHの改革に貢献したいと考えておりました。その理由はただ一つで北尾会長が、25年前に15分の面談で30億の出資を決めてくださったことをきっかけに、今の私があるからです。経営手腕と信念、生涯の恩師として尊敬している北尾会長が『天命』と掲げて取り組もうとしているミッションであるからです。

握手を交わす北尾氏と近藤氏(右) ©文藝春秋

 北尾さんは、狡さや裏表がなく聡明で実業家としても圧倒的な実績を築かれながら常に凛とした姿勢を貫く、まっすぐな生き方をされている方です。卓越したビジネス感覚と鋭い判断力をお持ちであるがゆえに、時に誤解されることもあるかもしれませんが、志に従い本気で実行する姿を、表面的に『高圧』と受け取るのは、あまりにも『浅はか』な見方です。

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 私自身もそうですが『自分のため』よりも『誰かのため』や『仲間のため』に頑張るときに、人は最大の力を発揮できるのです。もちろん、尊敬する師であっても意見が異なる場合は、率直に申し上げます。改革にはスピードが不可欠であり、何より今、一番不安や窮屈さを感じているであろうFMHおよびフジテレビの方々が、早く安心して好きな仕事に集中できる状況に立て直すことが、経営の役割であると考えます」

フジ・メディア・ホールディングス取締役社長の金光修氏 ©時事通信社

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 5月21日(水)12時配信の「週刊文春 電子版」ならびに22日(木)発売の「週刊文春」では、FMHが北尾氏を外した内幕についてレポートしているほか、第三者委員会の「性暴力」認定に反論した中居正広の肉声や、被害女性X子さんの告白などについても詳報している。

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