書店と小説、けんごさんの幸福な関係
けんごさんにとっても、この成果は予想以上のものでした。
「書店さんとこういった取り組みをするのは初めてだったので、せっかくのチャンスですし、一球入魂で動画を作りこんでみましたが、よい結果が出て良かったです。とくに嬉しかったのは、全国的にすでに話題となっていた雨穴さんの『変な絵』を抑えての1位まで売上を伸ばすことができたこと。3位とは、倍以上の差をつけることができました。
私のSNS動画を見てくださるのは、日頃から読書に馴染んでいる方たちばかりではなくて、普段まったく読書をしないライト層も多くいらっしゃいます。一方未来屋書店さんも、立地上『イオン』のお客さま全般が立ち寄る可能性が高いので、読書好きからそうでない方まで幅広くいらっしゃる。つまりはライト層の方にもアプローチできる、という点で、SNSの世界と少し似ているのかもしれません。だから、私の動画が来店した方々にドンピシャで届いてくれたのではないかなと思っています」
このキャンペーン成功を受けて、『いけない』は、けんごさんの推薦帯をつけて、ただいま大展開中。
そして、2025年6月4日には、『いけない』の続編である『いけないⅡ』が待望の文庫化となります。
「『いけないⅡ』も間違いなく傑作です。文庫化のタイミングで、多くの方に読んでいただきたい作品として、SNSでしっかり紹介したいと思っています」
書店と小説、そしてけんごさんの幸福な関係は、この作品でもつづいていきます。
