改札を抜けると隣にはローカル線の改札も。駅ビルを見上げてみると…

 電車を降りたらまずは人の流れに乗っかって、ホームの中ほどにある階段を登って改札を抜ける。常磐線の改札の脇には関東鉄道常総線の改札も設けられている。

 関東鉄道常総線は取手を起点に北に向かい、守谷・下妻などを経て下館までを結ぶローカル私鉄だ。鬼怒川沿いの田園地帯を走り、右手には筑波山を望む。いつか乗ってみたいとは思うが、今回は寄り道している時間はない。そのまま取手駅の外に出よう。

 

 と、そんな橋上の改札を抜けた取手駅の駅ビルには、JR東日本の駅ビルではおなじみのアトレが入っている。そしてそのまま西口の駅前に向けて、ペデストリアンデッキに通じている。これだけを取ってみれば、なかなか立派な地方都市のターミナルといったところだろうか。

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 駅ビルのアトレは1988年に「ボックスヒル取手」としてオープン、2020年にアトレにリニューアルした。だからいささか年季を感じる駅ビルではあるけれど、アトレが入っているくらいなのだから立派なものだ。

 ペデストリアンデッキの向こうでも何やら商業ビルにつながっている。「リボンとりで」という商業ビルのようで、1階に入っている西友がキーテナント。

 
 

 こちらももともとは違う施設で、1985年にオープンした取手とうきゅう。つまり東急ストアのビルだった。しかし2010年に閉店してしまい、その後に西友を核としてリボンとりでにリニューアルしたという。

 3階や4階にはこまごまとした店舗が入っているのだが、2階はパチンコフロア。このあたり、駅前の超一等地の商業ビルとしては少々寂しさを感じてしまう。これが地方都市の現実でもあるということなのだろう。

 

 もうひとつ言えば、西口のペデストリアンデッキの北側には、広大な空き地が広がっている。造成途中でこの後開発されるのだろうことはわかるのだが、数年前に取手に来たときもまったく同じ風景だった。

 取手市のホームページを調べると、どうやら図書館を中心とした複合公共施設になりますよ、ということらしい。それが完成すれば、西口駅前ももう少し賑やかになるのだろうか。