――吹奏楽部の名門校に進学したわけですね。
りぃあん 朝から晩までずっと吹奏楽をやっていたので、上手くなりましたね。高校の頃、1年生は電車の始発で登校して、朝練で先輩が来る前に掃除をして。夜は練習が終わって帰宅したら22時過ぎ、みたいな生活が毎日でした。
でも、嫌ではなかったです。とにかく1、2年生の頃は先輩の言うこと聞いて頑張ろうと思っていたので。
当時はほんとにまったく遊ばずに、家と学校の往復しかしてなくて。黒髪で制服もキチンとしていて、完全に陰キャでした。
――陰キャというのは今のりぃあんさんからは想像できませんね。
りぃあん そうですか!? あの頃は、おしゃれしてキラキラしている子たちに憧れてましたね。放課後や休日に遊んでいる友達が羨ましかったです。
「うちはシングルマザーの家庭だった」高校卒業後、すぐに就職しようと思った理由
――吹奏楽一筋だったわけですね。
りぃあん でも3年生になって、サックスでもまだ目立てないなと思っていた時に、吹奏楽とダンスパフォーマンスのイベントがあって、人前で踊ることになったんです。
それでサックスからパフォーマーに移動になったんですけど、あまりにも踊りが下手なのと、歌が音痴でヤバいよみたいになって。みんなマイク持ってるのに、私だけ真ん中で踊らされたりしてました(笑)。
――意外ですね。ではその頃の経験からアイドルになろうと思われたんですか?
りぃあん いや、当時はまだアイドルになろうとは思ってなかったですね。とにかく吹奏楽部を頑張って、高校卒業したら働いて母親を安心させたいっていう思いでした。吹奏楽部はお金もかかるし、お弁当とかもお母さんが毎日作ってくれていたので、これ以上は甘えられないなと思っていました。うちはシングルマザーの家庭だったので。
撮影=深野未季/文藝春秋
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