俳優として、再現VTRに出演
ゴー☆ジャス 佐久間さんに僕ハマってないんですけど(笑)。高校を出て代々木アニメーション学院で1年間勉強しましたが、あまりの声優志望者の多さにこれはちょっとなれないかもしれないなって。俳優として、トークバラエティ番組の再現VTRとかに出てましたが不安でしたね。
そんな時、お笑い好きの事務所の社長がお笑いライブを企画したんです。そのライブで優勝した時に、お笑いのほうがいけるんだと思って、そこからお笑いを始めて……みたいな感じ。2000年頃です。
――その時はまだゴー☆ジャスではなかったですか。
ゴー☆ジャス そう。当時は普通の格好でやってました。だれの記憶にも残ってない感じ。これじゃあダメだと思って、塗り始めたんです。いわば塗り始め25周年なんですよ。
――塗り始め25周年!
ゴー☆ジャス その事務所で一度だけ組んだコンビの名前が「ゴージャス」でした。でもその相方に彼女ができて、コンビは解散……そこからピンのゴージャスになったんです。「☆」を入れて「ゴー☆ジャス」に。
一番尊敬しているのは……
――ピン芸人は向いてましたか?
ゴー☆ジャス そうですね。思えば声優を志望したのも、キャラクターを演じたかったわけではなく、自分自身がそういう存在になりたかったんですよ。だから、やってて毎日楽しいし、仕事だと思ってない。
――今でもそういう気持ちは変わらないですか。
ゴー☆ジャス はい。ステージも仕事の感じがしないです。楽しいから皆さんに会いに行って、喜ばせて、こっちも喜んで。
――ゴー☆ジャスという天職に出会ったんですね。
ゴー☆ジャス そうですね。だから、お金もらうの悪いなと思うぐらい。
――芸人さん的な「なり上がってやるぞ」という気持ちはなかったんですか?
ゴー☆ジャス 今はないですけど、昔はやっぱりモテたいが一番あったので。かっこよくいたい、みんなにワーキャー言われたいっていうのが前面にあった。
――「ワーキャー言われたい」の「解」が宇宙海賊だった。
ゴー☆ジャス 僕が一番尊敬しているのは及川光博さんなんです。宇宙海賊というのは、僕なりのミッチーなんです。及川光博さんに会ったことはないんですけど、もし会えたら「僕なりのミッチーがこうなっちゃった」って言いたいんですけどね(笑)。
――重なる部分あります。
ゴー☆ジャス だから内面からかっこよくありたい、ゴー☆ジャスは僕なりのミッチーだから。
撮影=山元茂樹/文藝春秋

