同期はオードリーやナイツ、嫉妬心を抱くことは?
――ゴー☆ジャスさんの同期にはオードリーさんとかナイツさんとか、それこそ賞レースで活躍された錚々たるメンツが揃っていますが、同業者にコンプレックスや嫉妬心を抱くことはなかったですか。
ゴー☆ジャス 誰に嫉妬心があったかな……。最近はないですけど、昔は、ゆってぃさんがTwitterフォロワー4万人いて、その時、僕3万人だったんです。「ゆってぃを抜かしてえ」とはずっと思ってました。サンシャイン池崎と学園祭に出た時は、俺のほうが大声でやってやろうとか。そのぐらいです。小っちゃいレベルですね(笑)。
――漫才師が身一つで笑わせに行く一方で、俺はこんな荷物持って行くのに……みたいな気持ちもないですか?
ゴー☆ジャス それは逆ですよ。漫才師ともし同じギャラだったら僕は1人で全部もらえるわけですよ。あの人たちは2分の1になっちゃうじゃないですか。かわいそうだなって。ピン芸人であることに僕は誇りを持っていますし、なんでみんなピンでやらないのかな、ぐらいの思いでいつもやってますね。
――M-1はどういうスタンスで見てらっしゃるんですか。
ゴー☆ジャス 普通に楽しく見てます。そこで有名になった人と学園祭で会ったりしたらうれしいし。でも、R-1の決勝戦を見ていた時に、面白かったんですけど、ちょっと地味だなとは思いました。キャラ芸人じゃないなと思って。みんなエチュードみたいなね。昔のサンシャイン池崎が出てるぐらいの時代が俺は好きだったから。(ハリウッド)ザコシショウとか。
――ゴー☆ジャスさんR-1には出ないんですか?
ゴー☆ジャス 僕のことをあんまり好きじゃない審査員がいるのかずっと2回戦ぐらいで落とされてます(笑)。昔はエントリー料が1000円で、カップラーメンを2個もらって帰れたのに、今2000円払って何ももらえないんですよ!
ダンディ坂野から、たった一つのアドバイス
――確かに最近のR-1、シュッとしてますね。
ゴー☆ジャス ちょっとオシャレですよね、みんな。キャラでやったほうが絶対続くのになと思うんですけど。もっと着飾ったほうが楽しいですし。
――キャラ芸人というと一時の短い命を与えられた人たちみたいなイメージを勝手に持っていました。でも実際はキャラのほうが長く続くと。
ゴー☆ジャス ダンディさんがうちの事務所の先輩でいるから、そう思えるのかもしれません。ダンディさんが道をきれいに作って、その舗装された道をキャラ芸人は迷わずに進むだけだから。だから、ダンディさんには感謝しなきゃいけないんです。
――ダンディさん、すごいですね。
ゴー☆ジャス ダンディさんはいまだにCMもやってるし。僕、50ぐらいで一回やめようと思ってたんですけど、ダンディさんは58歳ぐらいですかね。それを聞いた時に、やめられないなと思って。そう、今まで誰も僕にアドバイスしてくれなかったけど、ダンディさんは言ってくれたんですよ。
――なんてアドバイスされたんですか。
ゴー☆ジャス 「きれいな靴を履きなさい」って。
――かっこいい。
