――ビジネスマナーを独学で勉強したりもしたのですか?
棚橋 僕は大学を出てすぐにプロレスラーになったので、一般企業で働いた経験がないんです。だから今が社会人2年目みたいな状況で、毎日が勉強ですね。
社長になって名刺を持つようになりましたが、正しい渡し方がよくわからなくて。企画の中でビジネスマナーを学ばせていただく機会もいただきました。HIROさんは、ビジネスマナーについてはどうですか?
HIRO 僕も全然できてないですよ。名刺を渡すときも、自分流で渡してます(笑)。
棚橋 強いなぁ。
HIRO 自分は自分自身のスタイルを大切にして、むしろ世間がイメージしている社長っぽくならないようにしてます。服装も普段はカジュアルなままだし、そこはありのままの自分らしくというか。社長を全面に出すより、アーティストとして相手に会うほうがが喜ばれたりもします。そこもエンターテインメントだと思って日々過ごしていますね
棚橋 なるほど! 僕、真面目にスーツやジャケットを着てオフィスに行ってるんですが、明日からはもう少しカジュアルな格好で行ってみようかな。
「お話ししているうちにも、いろんなコラボのアイデアが浮かんできました」
――こうして話していると、何か一緒にできることがありそうな気がしてきますが、コラボレーションの可能性なんかも考えられるんでしょうか?
HIRO うちの武知海青(THE RAMPAGE)がDDTでプロレスラーとしてデビューしたので、自分でも本当に今プロレスを勉強したい気持ちが高まってるんですよね。
棚橋 ぜひ会場にも見に来てください! もうすぐ「TANAHASHI JAM~至(いたる)」という僕のプロデュース興行があって、7月は夏の風物詩の「G1 CLIMAX」も始まります。来年1月4日の僕の引退試合もぜひ。
HIRO 新日本プロレスさんの毎年1月4日の東京ドーム大会すごいですよね。かなり前に一度見にいかせてもらったことがあります。音楽とプロレスのカルチャーを掛け算したら、すごく面白い化学反応が起きそうじゃないですか。
棚橋 それ、いいですね!
HIRO 僕らも真剣にプロレスと向き合ってプロレスファンや関係者の方々に失礼のないようにしたいし、同時に僕らのファンにもプロレスの魅力を感じてほしいんです。今日棚橋さんとお話ししているうちにも、いろんなコラボのアイデアが浮かんできました。
棚橋 見えましたね! これは楽しみだな。
HIRO 今日の出会いを点で終わらせずに線にしていけたらうれしいです。
