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「トランプ大統領のハーバードへの攻撃はすさまじい。すでに数千億円規模の政府助成金は停止され、5月22日には、ハーバードの留学生受け入れ資格取り消しの措置が発表されました。これにより在学中の留学生は、他大学に転籍などの選択をしなければ米国での滞在資格を失うことになります。23日には連邦地裁が政府のこの措置を一時差し止めする判断を下し、最悪の事態は免れましたが、予断を許さない状況です」(外信部記者)
建学以来最大の危機
研究、教育、寄付金、ノーベル賞受賞者数……各種の大学ランキングでトップを総なめにする、アメリカひいては世界最高峰の大学ハーバードが、建学以来最大の危機に立っている。
今回、「週刊文春」はハーバードのあるアメリカ東部ボストン近郊に飛び、学生や研究者に取材した。夏季休暇の只中ながら、卒業式前後の時期。キャンパスには活気がある一方で、どこか重たい雰囲気が立ち込めていた。学生ら200名以上にアプローチし、50名強から生の声を得た。学生たちが語るのは、トランプ政権への怒り、将来への不安、大学生活への危機感だった。
現在配信中の「週刊文春 電子版」および5日(木)発売の「週刊文春」では、緊急取材した結果、得られたアジア系からウクライナからの留学生までハーバード大生50人以上の「生の声」を詳しく報じている。

