母親や祖母にタトゥーがバレて…

――彫師になる過程を発信していたんですね。

ゆいめろ そうですね。ただ、母親がTikTokを見ている時にわたしの動画が流れてきたらしくて、彫師を目指していることがバレちゃったんです(笑)。

 わたしが彫師を目指していることに戸惑っていましたが、話し合った時に「やるならとことんやるように」と背中を押してくれました。

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――他の家族からの反対はありませんでしたか。

ゆいめろ 一緒に暮らしているおばあちゃんは泣いていました。その世代の方だとタトゥーに対するイメージが良くないのは仕方ないことだとは思います。でも「なんでわかってくれないの!」と悲しくなって、ちょっとした口喧嘩になりました。

 ただ、それも最初だけでした。すぐに受け入れてくれて、いまでは冗談で「わたしもタトゥー入れようかしら」と言っているくらいです(笑)。

――家族の応援を受けながらスタジオをオープンしたんですね。不安はありませんでしたか。

ゆいめろ アルバイトで貯めた50万円を引っ越し代や開業資金に使ったので口座の残高が98円に減りました。一気に貯金がなくなったのでお金の不安は大きかったです。

 ただ、オープンした以上はやるしかないんですよね。もしお客さんが全く来なかったら日雇いのアルバイトに応募しようと覚悟を決めていました。

 

――オープンしてみていかがでしたか。

ゆいめろ オープンしてからの2~3週間は厳しかったんですけど、徐々にお客さんも来てくれるようになって。なんとか生活ができるようになりました。

――最初からお客さんが来るのはすごいですね……!

ゆいめろ SNSを見て来てくれる方が多いんですよね。TikTokとInstagramのフォロワーがそれぞれ約3万人いたのでそのおかげです。

 常連になってくれた子もいますし、誕生日プレゼントや差し入れを送ってくれる人もいて。「わざわざ持ってこなくていいよ」と言っているんですけど、持ってきてくれるんですよね。いつもほんわかしていますね。