ところが。

イタリア館はもちろん、フランス館も落合陽一展示も全敗

あらかじめ頑張って入れておいた7日前予約は、全敗。全部予約抽選が外れてしまいました。人気のイタリア館の予約はいうに及ばず、フランス館もnull2(ヌルヌル、落合陽一プロデュース)も全部アウト。慌てて姉に「イタリア館も何もかも全部予約がだめだった! これじゃ万博自体行かないほうがいいかな」というと、「イタリア館は裏ルートで予約できる」という裏技チュートリアルYouTube動画の存在を私に教えてくれました。海外からの旅行客用に用意された予約枠がひっそり旅行予約サイトに存在していたのです。

よかった、これでイタリア館に行けるかもしれない、と思いきや、私の予約日前後はこの裏技チケットすらも売り切れ。さらには、数日後確認したらこの裏技予約自体、会期中のチケットはソールドアウトしていました。さようなら、私のイタリア館。

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さて、5月中旬の万博予約当日。気を取り直し、まあ、すいているパビリオンをかたっぱしから冷やかして回ればいいだろうと考えて、夫と一緒に現地へ向かうことにしました。レストランがいっぱいでかつバカ高いであろうことを見越し、水筒とおにぎりとおやつを持参。スマホと補助バッテリーも持参。入場予約の午前10時を目指し、9時半ごろには地下鉄中央線の夢洲駅に到着。そこから歩いていったのですが……。

さながら「梅田の地下街の朝夕ラッシュ」

まあ、そこからすでにものすごい人でした。駅前のトイレにも、女性たちの長い列。駅から上がるエスカレータも人人人。ボランティアの人たちが暑い中、「9時までの入場の方はこっちです! 10時からの人はこちら!」と指し示します。巨大な広場のような場所をえんえんと歩き続けて、ひたすら立って待つことになりました。

横一列に大量のゲートが並んでおり、そこで空港と同じような荷物のセキュリティチェックが行われます。しかし段取りは遅く、どうやってもそう素早く進むはずもなく、カンカン照りの下でまったく列は動かず。結局中に入れたのは、並び始めから1時間たった10時半ごろのことでした。「並ばない万博」はどこへ行ったんや……。