中に入ったら今度はどこもかしこも梅田の地下街の朝夕のような人ごみでした。座るところを見つけるのも一苦労でパビリオンの入り口は多くが列をなしており、人気のイタリア館やフランス館にももちろん驚くほどの長蛇の列。これは数時間待たないと無理かな。入った当初はそんなに列がなかったマレーシア館も、みるみるうちに長蛇の列になっていきます。もはや、土日かウィークデーかどうかということは混雑ぶりとは関係ないようでした。
結果的に見られたのは知人の運営する中小企業が出展していたAI・ロボット関連のパビリオンと、小さい国々のコモンズA~C館だけで、あとは大屋根リングを見て記念写真を撮って、そこでわれわれ夫婦2人とも電池切れしてきました。
話題のイエメン“値引き交渉”も失敗
コモンズ館はそれぞれの国が少ない原資のなかから自分の国を最大限に表現しようとしている感じがあり、いろんな民族衣装や楽器、土産物(とはいえその場では買えない)などが並んでいてほほえましかったですがね。
あ、買えそうなものはありました、そういえば。イエメンのおじさんがジャラジャラのラインストーンのブレスレットを大量に売っていたのです。おいくら? と聞くと「5000円!」。「同じようなのが梅田の地下街で多分2000円も出したら買えそうだぞ」と思い「高い!」と言ったらおじさん、電卓出してきます。まずは低めにと思って電卓に「1000」と打ち込んだ瞬間におじさんが電卓を投げ出してしまい、あえなく価格交渉はご破算となりました。
コモンズ館の中には、規模は小さい展示ながらもそれによって戦争を表現していたウクライナや、チューブがたくさんぶら下がっていてそれが多様な国内気候を表しているらしきクロアチア、などがありました。また、それ以外にもなぜか首長の写真が大々的に置かれている国とか、国内生産されているお酒や食料品が並んでいる国とか、展示方法はさまざま。