Q 小泉進次郎氏は、自民党内で嫌われないの?

 最近、小泉進次郎氏のお茶の間人気がますます高まっている気がします。自民党の筆頭副幹事長でありながら、安倍政権にもズバズバ自分の意見を言っているようですが、自民党内で嫌われていないんでしょうか。(40代・男性・会社員)

A はっきり言えば、面白く思っていない人が多いのは事実です。

 はっきり言えば、面白く思っていない人が多いのは事実です。でも、そんなことを発言したり、態度で示したりすると、小泉氏の人気が高すぎて、自分が非難されるのは明らかなので、みんな沈黙しているのです。

 一方、小泉氏もそんな事情は理解しています。以前、「男の嫉妬は怖いでしょう?」とテレビの選挙特番で尋ねたところ、否定しませんでした。

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 だからこそ、自民党内で地味な仕事やみんながあまりやりたがらない仕事を率先して引き受けてきました。「人気に驕らない」という姿勢を見せることが大事だとわかっているのです。

小泉進次郎氏 ©getty

 でも、いずれ彼は総理大臣に向けて始動する時期が来るでしょう。そのときに自分の武器になるのは、やはり人気。国民がいまの自民党に不満を持っていることを感じるだけに、国民意識を代表する形で自民党の姿勢をやんわりと批判することが、自分の人気維持に必要なことはわかっているはずです。

 でも、それをやり過ぎると、党内から「思い上がっている」という批判の矢が飛んでくることも明らか。どこまで批判すれば、国民の喝采を得つつ、党内の反発を最小限度に抑えることができるか、その間合いを測っているのだと思います。

 いまはいいですが、いずれ党内に反対があっても、自分の主張を展開しなければならない時期がやってきます。そのとき、彼はどうするのか。まもなく彼の真価が試されます。

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