——山田さんはダンス経験はあるんですか。

山田 昔、5人のアイドルグループに所属していた時に少し踊りましたが、正直苦手でしたね。「Miss Viviana Japan」の本番前に体幹トレーニングやウォーキングなんかを学ぶBeauty Campが何回か開催されたんですが、その時にダンスレッスンもあったんです。でも、リズム感が全然ないから、やっぱりダメでしたね。筋肉のある人たちってよくロボットみたいな動きをするじゃないですか。そんな感じ(笑)。ウォーキングに関しても、私は格闘技で腰と首と膝を痛めてるので、これもダメ。ハイヒールは腰に負担がかかりすぎてしまうんです。でも、長女がすごく頑張っている姿を見て、この子と一緒に舞台に立とうという気合いだけで乗り越えました。本番は私も長女もばっちりだったんじゃないかな。

 

——レッスン中の雰囲気はいかがでしたか。

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山田 立ち位置の取り合いというか、「私が先」という圧は感じましたね。芸能界と一緒。次は自分のターンなのに前に出られず、後ろに下がってしまう子のことをかわいそうと思って見ていました。でも、それが勝負の世界ですからね。

——ドレスはうまく着こなせましたか。

山田 ドレスは運営側が用意してくれたんですが、美南ちゃんに「何であのドレスを選んだんですか?」って指摘されました。コンテストが終わってから。「ドレス失敗ですよ。もったいない」って。「この中から好きなドレスを選んで下さい」って言われた時、女の子たちはすぐさま取りにいったけど、私は行かなかった。それで、最後に残ったのを取ったんです。最後に残ったものだからこそ、それがご縁。それでも、最後にタイトルを獲れるような人間でありたいなって。

本番のランウェイで「美を磨いても、私の心は満たされないかも」と考えてしまった

——本番はいかがでしたか。

山田 この大会に出て、いろんな人に「よう子は何をしたいんだろうね」って言われました。オープニングダンスの時は全然楽しかったです。テンションも上がってたんです。でも、次の職業審査のランウェイになった途端、心の一部分が止まってしまって、「美を磨いても、私の心は満たされないかも」って。一緒にランウェイを歩く子供たちにはいい経験だから、ママの背中を見せようと思ったんですが、長女や次女とは違い、息子たちが楽しそうではないように見えて。長男にボクシングミットを構えてもらって、パンチを受けてもらったんですが、時間制限が気になって、急かしてしまったんです。あの時の息子の表情は今でも忘れられません。

 

——ドレス審査はいかがでしたか。

山田 当初は1人でランウェイを歩く予定だったんですが、本番になって「私1人ではなく、私を支えてくれた娘と歩こう」と思ったので、長女と出ました。「光を浴びるのはこんなだよ、人に見られるのはこんなだよ、自分の表現をするのはこんなだよ」っていうのを教えたいなと思って。