——うまく歩けましたか。
山田 もっともっと盛り上げるつもりでいたんですが、会場の空気に呑まれてしまいました。子供たちと一緒に頑張ろうとしたことも難しかったし。会場で応援してくれていた「チーム山田」のメンバーには、私が出てきたら、格闘技の試合みたいに「ヤ・マ・ダ! ヤ・マ・ダ!」ってコールしてくれるよう頼んでいたんですけど、彼らもあの空気に呑まれて言えなかったんですって。会場の空気がシ—ンとして、格闘技の試合とは全く違うから。特別賞のひとつに「会場を一番盛り上げた賞」というのがあって、それを一番獲りたかったんですけど——「チーム山田」のメンバーも静かだったということは彼ら以上に私が“いつもの山田よう子”を出せなかったんでしょうね。ちょっとショックでした。
自分を表現できなかったことがめちゃくちゃ悔しかった
——グランプリを目指す気持ちはありましたか。
山田 当日はテンションが上がり、「グランプリを獲りたい!」と思いました。山田よう子が出場することで、「山田よう子って誰?」「ミスコンの概念が変わったね」と思われるような、結構な風を吹かせたかったんですけど——できなかったので、ちょっと悔しいな。運営側も、他のメンバーも、「山田さんはトップ10に残る」と思ってたみたいなんですよ。ぶっちゃけ私も思ってたんですよ。でも、コンテストのコンセプトに合わなかったのは事実だし、私も絶対にグランプリを獲るみたいな感じで出てなかったんで、それはやっぱり見ている側もわかると思います。
——それでも特別賞を受賞されましたね。
山田 「ミス・ポピュラー」という特別賞を頂きました。これは「Miss Viviana Japan」の公式Instagramにファイナリストたちの写真と意気込みがアップされていて、「いいね」の数が一番多かった人に贈られる賞です。でも、この賞を頂くことができても、やっぱり喜べなかった。とにかく自分を表現できなかったことがめちゃくちゃ悔しかったですね。

