「WAF世界アームレスリング選手権大会」45キロ級世界王者(2005年)に輝き、「JAWA全日本アームレスリング選手権大会」では11連覇(2002~2012年)を成し遂げた山田よう子(49)。17年に復帰し、さらに日本選手権7連覇を重ねる“王者”である。
だがプライベートでは波乱に満ちており…元夫との壮絶な日々を振り返る。(全3回の3回目/最初から読む、前回を読む)
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双子を妊娠しているさなかに夫が不倫していたことが発覚
——様々な挑戦をされていますが、プライベートでは5人の子供を育てるシングルマザーです。子育ては順調ですか。
山田よう子(以下、山田) 離婚したのは4年前です。同じ年齢でアームレスラーの夫とは円満に別れたので、私が仕事の時は子供を見てもらったりしていました。話をするたびにいつも「復縁できないかな」と言われていたんですが、私はその気になれなくて。15年の結婚生活の間、嘘が半端なかったから。その虚言を、もう何百回と私は許してきたんですよ。許す私も私ですけどね。次は大丈夫だろうと思ってしまうくらい、謝り方が上手いんです。
——嘘の中に、女性関係もあったんですか。
山田 めちゃくちゃ遊んでいる人だというのは聞いていましたが、結婚初期の頃はすごくいい人だったんですよ。「命にかけても浮気はしない」「命にかけて生まれ変わった」が口癖で。周りからもこんなに変わると思わなかったって言われていたので、本当に変わってくれたんだと思っていました。実際、女性関係に悩まされたことはなかったので、特に縛ることもありませんでした。
——問題は虚言だけだったんですね。
山田 実は、今回やり直したいって言ってきた時にちょっと試したんですよ。「隠していること、本当に何もない?」って。そしたら、「ひとつ悪いことがあって、(結婚している時に)不倫とかではないけど、性交渉をした人がいる」。いつのことか聞いたら、その時期が時期だったんですよね。今8歳の双子(3男と長女)を私が妊娠していた時で、血圧が上60、下40くらいに下がって、緊急帝王切開になったんです。長女の体重が1200gしかなくて、もうちょっと(長くお腹にいられるよう)頑張りたかったけど、母体が危ないって説得されて。その本当に大変だった時の出来事だったんですよ。「嘘だろ?」と思いました。でも、よく考えたら、私が双子を妊娠して入院している時、元夫のお見舞いは確かに少なかった。でも、長男と次男の面倒を見てくれているからだと思っていたんです。