「私は強いねって言われた方がいいです」
——「Miss Viviana Japan 2026」への再挑戦はありますか。
山田 長女はまた出たいと言っていますね。私は今回得た出会いをこれからも大切にしていきますが、来年は出場しません。女性って美を求める人が多いと思うんですけど、私は強いねって言われた方がいいです。強くなりたい。メンバーのみんなは鏡に向かって一生懸命表現をしていたけど、私はトレーニングをして、試合をした方が自分らしさが出せると思っちゃったんですよね。アイドルの時代に、舞台で手を振って、笑顔を振りまいて、終わってから、「何かが違う!」と思ってしまう瞬間とちょっと似ていました。難しいね。女性が美と個性を争う中で、ナンバーワンになりたいって気持ちはやっぱりないです。そのことが確認できました。でも、女性はキレイな方が得すると思ってます(笑)。
——今後はどのような挑戦をされますか。
山田 アームレスリングは2つの異なる団体がそれぞれ全日本選手権を開催しているんです。今年の1つ目の全日本は6月22日に開催されたんですが、“戦う女”から“美の世界”へ行くため、筋肉を落としてしまっていたので、出場は見送りました。サラダしか食べないで筋肉を落とすと、テンションが上がらなくて、戦う気持ちにはならない。前の状態に戻すのが大変なんです。9月開催の2つ目の全日本は私の連覇がかかっているので、一般の部に出場します。ここで優勝してモチベーションを上げて、勝負はシニアの全日本が開催される来年の7月。そこで優勝して世界大会の権利を得ようと思っています。
——2026年の世界大会は9月に日本で開催されますね。
山田 私は昨年全日本で優勝しているので、来年の世界大会の一般の部に出場する権利をもう持っているんです。さらに、来年7月の全日本の40代の部(40歳以上)と50代の部(50歳以上)で優勝すれば、この2部門でも世界大会に出られるんですよね。普通、世界大会で3階級に出場する人なんか、絶対いないじゃないですか。これはまさに私の好きな挑戦ですよね。それを成し遂げた後、私がどんなことに取り組むかはまだ秘密(笑)。日本でやることはもうないと思うんで。心を入れ替えて、練習に励むつもりです。
撮影 深野未季/文藝春秋
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