「『退屈なことはPythonにやらせよう』というプログラミングの名著があるのですが、本書のタイトルはそのオマージュ。ChatGPTという新しい技術の定番となるマニュアル本を目指しました」(担当編集者の大橋こころさん)
著者はAIエンジニアのカレーちゃんと、データサイエンティストのからあげのコンビ。帯には、日本のAI研究をリードする東京大学の松尾豊教授の推薦文が。ポップな装丁の印象を裏切らない初心者に優しい本だが、内容は確かな学識と実務経験に基づいており、ネットでの口コミが広まり、ヒットに繋がった。
ChatGPTの基礎知識やサイトへの登録方法に始まり、連番ファイルを作成したり、PowerPointスライドを自動作成させたりといった単純作業の任せ方を紹介。さらにデータからのグラフ作成や簡単なアプリの作成など、複雑な作業にまで内容を展開していく。
「AIの専門家であるお2人に、素人の私が『この機能は一般のビジネスパーソンが仕事に使えますか?』と何度も質問することで、内容を調整していただきました。その上でプロならではの凝った活用法も盛り込まれており、刊行後にChatGPTがさらに進化しても、本書の価値を保ってくれています」(大橋さん)
サポートサイトでの読者フォローも充実。辞書のように手元に置きたい一冊だ。



