「見てる側も変な芸人なんて応援しちゃダメですからね」

——世間だけでなく、芸人志望者とかでも井口さんに憧れてる人ってあんまり聞きません。真空ジェシカとか、好き勝手に裏のことをやるようなタイプの人が人気があったりする。

井口 でもやっぱり、そういう芸人はメインをやってくれてる人への感謝を忘れちゃいけないですよね。こっちが付き合ってやってるだけっていうか。その奇をてらうようなやつが「裏では普通だったよ」っていうのを、こっちが言わないだけの話じゃないですか。

 

 見てる側も変な芸人なんて応援しちゃダメですからね。笑ってる分にはいいけど、ちゃんとした芸人がそいつの「フリ(前振り)」になっちゃってるわけですから。

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 あと、人気って言ったって知れてますからね。そこら辺の田舎のおばあさんとかは知らないわけじゃないですか。好きなものが細分化されていて、ここだけにハマっておけばいい、みたいな感じになってるのかもしれないです。そうやってどんどんお笑いが狭い世界のものになっちゃってるんでしょうね。

——それはやはりお笑い界にとっては良くないことなんでしょうか。

井口 まあ、本人がどうなりたいかですけどね。「バキ童チャンネル」(お笑いコンビ・春とヒコーキのぐんぴぃの個人YouTubeチャンネル)が登録者数200万人近く行ってるって言っても、田舎のおばあちゃんは知らないじゃないですか。テレビ局に行っても「誰ですか?」っていうレベルでしょうから。僕はテレビが好きで、テレビに出たくてやってるので、どっちが良いかって話ではありますけどね。

次の記事に続く 「思い入れがないんですよ。過去の『M-1』も1回ずつぐらいしか見てないし」ウエストランド井口浩之(42)が後に“優勝して良かった”と思った「皮肉すぎる理由」とは

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