——井口さんが『M-1』の漫才の中で言った「『R-1』には夢がない」というフレーズは、その後にみんなが言うようになりました。
井口 そう、僕が言うまでは誰も言ってなかったんです。でも、みんなそれを忘れちゃうんですよ。ほかのやつらは真似して言ってるだけで、こっちは先駆者なんだから、全然違うよ、っていうことなんですけど。
——言ってることが的確すぎて、みんなが「もともと自分もそう思っていた」と思い込んでるんでしょうか。
井口 そういうことなんですよ。常識になっちゃったんですよね。だから、『R-1』はもっとがんばれよ、っていうことなんですけどね。
——井口さんは今年の準決勝で敗れてから、さらに『R-1』のことを厳しく批判してますよね。
井口 いやいや、あそこで僕を受からせないっていうのは判断基準がおかしいですからね。意味わかんないことをやってますから。まあ本当は、『R-1』は暗いピン芸人だけでやってりゃいいんですよ。
「もっと太陽を浴びて運動とかした方がいいですよ」
——井口さんが言ってることは昔から変わってないんですけど、年齢を重ねたことでどんどん頑固親父みたいな老害っぽいキャラになっている気がします。
井口 別にいいですけどね。こっちの方が正しいですからね。若者って間違えてるし、昔の時代の方が良いわけで。
——「最近の若手芸人には覇気がない」ともよく言ってますね。
井口 実際そうですからね。だからネタでそういうのを言っても何も叩かれない。内心ではみんな「そうだそうだ」って思ってるんだけど、若者にびびってるんでしょうね。
今は新しけりゃいいみたいな風潮なんですよ。でも、若いやつの考えることなんて何も良くないですからね。すごくもないし、間違いだらけ。根性もないし、精神も弱いし。もっと太陽を浴びて運動とかした方がいいですよ。

