旅行で四国を訪れ、室戸岬に向かって国道55号を車で走っていた時のこと。ふと海のほうに視線を向けると、異様すぎる光景が目に飛び込んできた。アスファルトで舗装された道路が、地面から垂直に立っていたのだ。上空から降ってきた道路が、そのまま突き刺さっているようにしか見えなかった。
思わず車を停めて、じっくり観察してみる。突き刺さった道路があるのは、今いる国道55号から100メートルほど離れた海の近くだ。国道がやや高い場所を走っているため、見下ろす形になる。見間違いかとも思ったが、何度見ても間違いではなかった。
地面に突き刺さった道路
せり立った道路にはセンターラインがあり、どう見ても地面に突き刺さった道路にしか見えない。
これはいったいどうなっているのか……。気になった私は、国道を離れて突き刺さった道路に近づいてみることにした。
徐々に接近すると、まずはその大きさに驚いた。突き刺さった道路は10階建てのマンションと同じぐらいの高さがあった。さらに近づくと、ついにその正体が明らかになった。


