スタジオカラー制作、鶴巻和哉監督作品『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』(以下、『ジークアクス』)は、架空戦記という体裁によって往年のガンダムファンを驚かせ、あり得たかもしれない別の可能性を描いた作品として、放送期間中、日本のSNSはおおいに盛り上がった。

 その盛り上がりによって、往時を知る既存のファンばかりでなく、新たな世代のファンを獲得することにも成功しているようだ。『ジークアクス』をきっかけに、いわゆる「ファーストガンダム」と呼ばれる『機動戦士ガンダム』からその続編『機動戦士Zガンダム』、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』を視聴する若い世代も出てきているという。

 長く続くシリーズが新規のファンを獲得するのは、それほど容易なことではない。『ジークアクス』はガンダムというIPの生命力をさらに強くすることに成功したと言えるだろう。

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『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス)』公式Xより

『ジークアクス』の次に観たい『ガンダム』作品は?

「ガンダム」シリーズは、これまで多種多様なタイプの作品が製作されており、その世界は大きく広がっている。『ジークアクス』はこれまでとは異なるひとつの可能性と方向性を示した作品となったが、同じ「ガンダム」シリーズであっても『ジークアクス』とは全く異なる魅力を備えた作品も数多い。

 つい先日、続編が今冬公開となることが発表された『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』も、そんな異なる魅力を味わえる作品だ。『閃光のハサウェイ』は『ジークアクス』と共通点もありながら相違点も数多い。

 本作は見れば「ガンダム」の世界がいかに奥深くできているのか、よくわかる作品だけに、『逆襲のシャア』まで見た若い世代にも是非見てほしい作品だ。