23歳でブレイク→テレビに出るたび自分の力不足に傷ついた
――2017年のキングオブコント決勝でのにゃんこスターの登場は衝撃でした。でもご本人はそう感じていたと。
アンゴラ はい。でも、名前を呼ばれたのでネタやるしかないぞって。
決勝に出たときは、とにかく自分は素人で。それがあんなにテレビに出ちゃって、キー局1周しちゃって、日の目を浴びちゃって……。テレビに出るたびにSNSで誹謗中傷のコメントが来るのを「いや、別にこんな意見は参考にしなくていい」とあんまり私は思えなかったんですよ。
――傷つきましたか。
アンゴラ そうですね。でも、別にメチャメチャ的外れなことを言われているわけじゃなかったんです。やっぱり素人の感じでテレビに出ちゃったので、「トークもできない」とか「縄跳びのネタしかないのか」とか、そういうことを書かれても、全部自分に当てはまっちゃってるんですよ。
書いた人の気持ちが分かるというか「確かにこれは直したほうがいいな」って、全く的外れじゃないように感じちゃって、それでまた余計につらくなったり。
――ちゃんと食らってしまった……。
アンゴラ そうですね。誹謗中傷を自分が納得してしまうのが結構きついというか。じゃあトークができないのなら、トークの訓練をこれからもっとしていかなきゃいけないんだとか、これからもっとどのジャンルでも対応できるようにネタを作っていかなきゃいけないんだとか、これからの道のりを想像したら果てしなすぎて、それがきつかったです。
――まだ大学卒業してすぐぐらいですよね。
アンゴラ そうですね。芸人になって1年目。
――無理ですよ。そんなの。
アンゴラ ちょっと大きすぎて、やることが多すぎて。
――急に世界がグワッと向かって来た感じ。
アンゴラ そう、グワッて。気楽に喜べたのは決勝の一晩だけでした。
――よく潰れずにここまで……。
アンゴラ 本当に。強いですね(笑)。



