「気楽に喜べたのは一晩だけでした」。芸人になりたてのアンゴラ村長を一夜にしてスターダムに押し上げたブレイクはすぐさま彼女を苦悩の日々へと突き落とした。テレビでの容姿イジリとSNSでの苛烈な誹謗中傷、「女が嫌いな女」のレッテルと「白亜紀のお笑い」をアンゴラ村長はどう乗り越えたのか。(全3回の2回目/続きを読む)
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うれしい反響は初めてだった
――昨年デジタル写真集『151センチ、48キロ』を出された時の反響って、ご自身が予想されていたものでしたか?
アンゴラ村長さん(以下、アンゴラ) いや、全く予想してなかったです。本当に7冊しか売れないと思っていました。
――なぜ7冊(笑)。
アンゴラ 家族と友達でいいとこ7冊かなと。でも「今、3000冊売れてます」「6000冊です」「1万冊超えました」と連絡が来て。デビューした時のネガティブな経験があるので「世間って怖いな」「大きい反響って怖いな」という気持ちがあったんですね。でも写真集が一番大きい反響で、しかもうれしい反響というのが、初めてだったかもしれないですね。
「芸人なのに」と言われることは?
――かつて女性芸人さんが身なりを整えるような行動を取ると、周囲からいろいろなことを言われてきたとインタビューなどでもよく聞いていたのですが、写真集を出したことで「芸人なのにそんなことを」などと言われることはなかったですか。
アンゴラ これがビックリすることにあんまりなかったんですよね。たしかに私が8年前に『キングオブコント』で準優勝した時は「アンゴラは女性芸人のくせにかわいこぶってる」とかそういうことは言われていたみたいです。
写真集を出したら何か言われるだろうなと覚悟はしていました。「でも、7冊しか売れないんで大目に見てくれるだろう」みたいな気持ちもあった。
――7冊への信頼がすごい(笑)。
アンゴラ で、出したら、別にそんなにネガティブな意見はなかったらしくてほっとしてます。




