「お前太ったよな?」「い、いや、標準体型ですよ」
――別に自分の中ではどうでもいいと思っていても、ここでちゃんとダメと言わないといけないっていうことあります。たとえ笑いのわからん女だと思われようとも。
アンゴラ 去年写真集を出して、その時にインタビューで“標準体型の権化”みたいな感じで答えたりしてたんですけど、たぶんそういうことに疎い芸人の先輩から「お前、太ったよな?」って言われたりして。「えっ、マジか。この権化の私に?」と思って。
――権化(笑)。
アンゴラ 「え、私が『みんなありのままで居ようね』みたいなこと言ってるの、知らないの?」って、ちょっとおこがましいですが思っちゃって。
でもその時「いや、標準体型ですよ、これが」って先輩に言った時に、唇が少し震えたんですよね。インタビューでは「そんなのあり得ないですよ!」って強く言えるんですけど、目の前で先輩に言われると「い、いや、標準体型ですよ」って、こう……。
――はい。
もう誰かが震えなくていいように
アンゴラ ……震えちゃうんですよね。震えてしまった。目の前の上司や家族に見た目のことを言われて苦しいってこういう感じなんだろうなって私はその時にすごく感じました。
今回のインタビューもそうですけど、私が正直に答えることで、世の中にもっと浸透していって、誰かが目の前の上司に震えながら「これが普通ですよ」って言わなくてもいいように。そんな上司にこの記事が届いてくれたらいいです。
――写真集を出したことでたぶん救われている女性はたくさん居ると思います。
アンゴラ 「かわいくなりたいと思った時にまずダイエットだって思っていたけど、このままで頑張ってみようかな」って言われることもありました。女性の方にも届いてるならよかったなって思います。
――全然7人じゃないです。
アンゴラ ほんと。ビックリです。




