「私があれをやったらリアルすぎてウケない」
――それは具体的にどういうことでしょうか。
アンゴラ たとえば、優しそうな雰囲気の私が急に笑顔でメチャメチャ罵倒したらそれはウケるんじゃないかとか。私のこういう雰囲気があるから、罵倒がギャップになってる。だったらそこからネタを作ってみようとか。やっぱり芸人だから、ネタを書くから、より自分が持ってるものを生かしてやっていこうという考え方があるんです。
オダウエダの植田(紫帆)さんがほぼ全裸で乳首だけ人の顔で隠して笑い取ってるの、私はメチャメチャかっこいいなって思う。でも私があれをやったらリアルすぎてウケない。植田さんは持ってるもので勝負してるんですよね。
みんな持ってるもので戦えばいい
――なるほど。
アンゴラ 人間は目で見たことが情報として入ってきちゃうので、そこの判断を全部ナシにしようというのは無理だと思うんですけど、だったらみんな持ってるもので戦えばいいと思っていて。
私はネタを作ってウケることが一番人生の中で幸せだなと思うけど、すごくかわいく写真に写ることが人生の中で一番っていう方も居る。そのためにメイクをがんばったり整形される方もいるし、それはもちろん素敵な人生だと思うので。だから、みんな持っているもので頑張ってるから、外から勝手に評価をしないという方向に行きつけばいいなとは思いますね。
撮影=橋本篤/文藝春秋
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