酒を浴びるほど飲んでいた時期も…
――過去のインタビューで、酒を浴びるほど飲んでいた時期もあったというのも読みました。
アンゴラ そうですね。それもありましたね。最初に誹謗中傷を浴びたときは、頭の中で文字がグルグル回っているみたいになって、寝られなくなっちゃって、ワンカップ大関ばかり飲んでいた。
――ワンカップ大関。
アンゴラ あれを買って飲んでいると、飲み終わる頃には眠くなってるのでちょうどよかったんです(笑)。
SNSのコメントは「全部悪口なんだろうな」
――誹謗中傷はエゴサで見つけてしまうのでしょうか。
アンゴラ いや、私は最初にそれを食らったのでエゴサーチは一切してないんですけど、全部リプライでくるんですよ。見ないと見ないで、通知が10件あったら「10件全部悪口なんだろうな」って考えちゃったり。
――やはりネタのことを言われるのが多かったですか。
アンゴラ ネタ以外にも、全く普通にこれはおかしいだろうってやつですと、例えば私の容姿とかダメなところをびっちり書いたスマホのメモ帳のスクショを4枚貼るとか。でも、それはあまりに異常なので、傷つくというより「大丈夫かな、この人」という感じではあったんですけど。
――4枚って。異常ですね。
アンゴラ そうですよね、本当に。でも、日本酒が好きになったのでよかったですけど(笑)。
――ワンカップ大関が入り口(笑)。
アンゴラ 嫌々飲んでいたわけじゃないんです。おいしかったので。
ブレイク後は苦しいばかりの期間だった
――もちろん今だからそう思えるというのもあると思いますが、ポジティブに変換できるのはよかったです。
アンゴラ 今またあそこに放り込まれたら、ちょっと乗り越えられるか分からないです。とにかく、当時はネタが1本で、でも「絶対にもっと面白いネタができるのにな、この2人だったら」みたいな確信が自分の中にはあって、でも当時23歳の私にはまだ技術も努力も足りなくて、どう形にしていいかが分からない。本当にできなくて苦しいばかりの期間でした。
でも、確信はあったので、何とかできるまでは続けたい気持ちはありましたね。
撮影=橋本篤/文藝春秋
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