「本田の言葉が現実になってきている」来年の北中米W杯では日本代表の「W杯優勝」に期待

 来年は、北中米でW杯が開催される。カタールW杯の結果や最近の日本代表の試合を見て、「来年は日本が世界を驚かすでしょう」と鄭大世さんは語る。

ADVERTISEMENT

――来年の北中米W杯、日本は目標のベスト8に行けるでしょうか。

鄭大世 僕は、そろそろ日本代表が優勝する時かなと思っています。2014年のブラジルW杯の時、本田圭佑が言った「W杯優勝」という目標を聞いて、みんな心のなかで「できるわけがない」と思っていましたよね。

 でも、それを見ていた堂安(律)とか板倉(滉)らがその言葉を紡いだおかげで、今は実力も伴って、みんなが「W杯優勝するんだ」という意識になっている。

 昔から考えたら、カタールW杯でドイツやスペインに勝つなんて信じられなかったけど、それだけの実力もついてきましたからね。本田の言葉が現実になってきているのは感動的だし、すごく楽しみですね。

かつては日本代表のライバルだった鄭大世さん ©文藝春秋

いつかは日本、韓国、北朝鮮代表の監督をやりたい

――指導者として現場復帰は考えたりしないのですか。

鄭大世 A級ライセンスは持っているけど、それだとJリーグの監督はできないので、S級ライセンスを取りに行きたいと考えています。

 僕は前に出る人間で、陰で支える側ではないので、やるなら監督ですね。その目標のために必死に学んで引き出しを増やしていきたいです。

――現役時代みたいに激しく熱い指導者になりそうですね。

鄭大世 ですかね。引退したら、現役時代みたいな激しい感情の浮き沈みがなくなって気持ち的には楽なんですが、昔が恋しくなることもあるんですよね。

 だから監督になって、みんなで喜びあったり、格別な勝利の美酒に酔いしれたりしたいです。Jリーグの監督をやって、いつかは日本、韓国、北朝鮮代表の監督をやりたいですね。

 

撮影=山元茂樹/文藝春秋

最初から記事を読む 「こう見えて恋愛体質なんです」韓国人エリートCAと“禁断の恋”→交際6か月で電撃結婚…元北朝鮮代表・鄭大世(41)が語った、“夫婦円満の秘訣”

その他の写真はこちらよりぜひご覧ください。