「カメラが自分に向いた瞬間、口数が増える」メディアに出るのが天職だと感じるワケ
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現在は、日本や韓国のテレビ番組でも活躍している。ピッチに立てば人が変わったように、獰猛に貪欲にゴールを目指していたが、テレビカメラの前に立つと性格が変わるという。
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――テレビの仕事は、やりがいを感じているのですか。
鄭大世 目立ちたがり屋なので、テレビカメラが自分に向いた瞬間、口数が増えるんですよ。だからメディアに出るのは僕の天職だと思っています。
逆に、ビジネスで人を紡いでいくのが苦手で。人といると楽しいんですけど、気を遣いすぎてエネルギー消費量が多いから、充電に時間がかかるんです。
だから、誘われない限りは家にいたいです。最近になって、自分がHSP(ハイリー・センシティブ・パーソン)だとわかりました。
――昔から団体行動は苦手だった?
鄭大世 修学旅行とか団体行動が大嫌いでしたね。でも、自由行動の時には「1人で可哀想なやつ」と思われたくないので、たいして仲良くない人を捕まえて行動してました。本当は1人で行動したいのに。
現役時代も、キャンプや前泊でチームメイトと毎日一緒に食事をするのとかが苦手で。基本1人で行動したいので、遠征で移動する時は、1人で真っ先に駅のホームや搭乗口に向かって、車内で本を読んでました。
引退した今は、仕事でもプライベートでも自由に個人行動できるし、好きなテレビにも出演できてるから、幸せでしょうがない(笑)。
「電車で人がいると気を遣ってしまうけど…」バイクにハマったのは自由を感じられるから
――基本的には、1人で行動したいタイプなんですね。
鄭大世 韓国の番組で女子フットサルチームの監督をやっていたんですけど、その教え子に「テセさんは利己主義じゃなく個人主義ですね」と言われたんです。
その時に「確かにそれだ!」と思って。僕は周りから見たら傍若無人に映るかもしれないけど、ただひとりが好きなだけなんですよ。
バイクにハマったのも、電車で人がいると気を遣ってしまうけど、バイクだと自由を感じられるからなんですよね。だから基本はソロツーリングです。
ただ、人が嫌いってわけではなくて。同じ志を持った人のことは、超大好きです。サッカーの時もチームメイトのことは好きだし、テレビの仕事でも一緒に番組を盛り上げようとする共演者のことが大好きなんですよね。
