「職場は副業禁止だったので最初は断ったんですけど…」会社員時代にアイドル活動を始めた経緯
――現在もSNSで精力的に発信していますよね。
朝比菜 会社員時代のメインはInstagramでした。大学時代、顔出しせずに自分の古着コーデを投稿していたアカウントがあったので、そのアカウントをそのまま使って、毎日投稿してフォロワーを伸ばしました。フォロワーが8000人ほどになったときに、アイドルのスカウトが来たんです。
職場は副業禁止だったので最初は断ったんですけど、事務所のスタッフさんが「うちは会社に勤めていても大丈夫」と言ってくれたので、会社にバレないように活動をはじめました。
月~金は地元で会社員として働き、仕事が終わった後は夜に毎日ライブ配信をして、金曜の仕事終わりには夜行バスで東京へ行って、土日はアイドルとして過ごし、また地元に帰る生活を半年ほど続けました。
――アイドルへの興味はあったんですか?
朝比菜 アイドルへの興味はなかったけど、芸能界には幼い頃からずっと興味がありました。でも親には絶対反対されるし、どうせ無理だと気持ちに蓋をしていました。
アイドルのスカウトを受けたときはものすごく悩んだんですけど、教員をめざしていたときにあった「大勢の人に元気や勇気を与えられる人になりたい」という気持ちは残っていたし、「自分の言葉や表現で誰かの背中を押したい」と思ったので、やってみようと決めました。
苦戦した歌とダンス…集客力を活かしファン獲得へ
――会社員と兼業したアイドルグループ「React!on」では、未経験だった歌やダンスの苦労もあったのでは?
朝比菜 相当ありました。スカウトを受けた時点で「将来的に元アイドルの肩書きを生かせるから」と聞いていたし、何事も「やってみる」がモットーなので、張り切っていたんです。
でも、経験者がいるグループ内では、自分は歌も平凡だし、ダンスも一番ヘタクソだったので、メンバーやマネージャーから指摘を受けることもあって苦労しました。
私は負けず嫌いなので悔しくて、事務所のレッスンに加えて、深夜に自主練習したり、自腹を切ってボイストレーニングやダンスレッスンを受けてました。
あと、他のメンバーに自分が勝てるのは「集客力」だと思ったので、ファンを増やすために、朝起きてから寝るまでの“15時間ライブ配信”や、朝まで徹夜でライブ配信をしていたこともあります。




